変な物を飲み込んで御腹につかえたフェレット

私達のペット達は、皆色んな癖がありますが、中には色んな物を齧ったり食べたり飲み込んだりする場合があります。たとえ体に無害な成分であっても、お口を傷つけたり、消化管の何処かにつかえたりする場合が多いです。特に一人きりで御留守番をしているペットの場合は、遊ぶ友達が居ないので、物で遊ぶ事になります。人間の子供と一緒ですね。そこで、賢い飼主の皆さん、御自分のペットが何に興味が有るのか?普段からよく注意して見て上げて下さい。若し、齧って飲み込んだ場合は大丈夫でしょうか?おなかの中で溶けて無くなれば良いのですが、消化管を傷つけたり、何処かに詰まったり、引っかかったり、しないでしょうか?

何度も吐いていて元気が無いフェレットです。上腹部を特に痛がっているようです。胃炎を起こしていますが、御腹に何か詰まっているようです。

胃腸内の異物が疑われたので緊急に摘出手術をすることになりました。

最小のダメージで安全に手術を行います。出血させていい無いことに御注目ください。

腹壁が開きました、お腹の中はトテモ赤くなっています。腹膜炎が起こり始めていました。

此方がフェレットの胃袋です。普段は胃袋は他の消化管より色が白っぽいのですが、炎症の為に真っ赤になっていました。触ると中に硬い物が触ります。異物でしょうか?居の周りの脂肪組織も赤くなって少し出血を起こしています。

胃や腸や膀胱等を切開する場合は如何しても出血を伴います。またこの血液は内容物(消化液や微生物など)により汚染されていますので、決して腹腔内部に漏らしてはイケマセン。

胃の壁を高く持ち上げて小さな切開を入れていきます。

カンシに異物の一部を掴むことに成功しました。

歪な形の黒い板状の物でした。

此方が今取り出したものです。いったい何でしょう?結構硬くトゲトゲしています。

無事に取り出した後は、他にも物が無いか確かめた後に慎重に綺麗に胃の壁を縫合していきます。もし、内容物が少しでも漏れるような事があると腹膜炎を起こして死亡してしまいます。

異物は胃の中に一個だけとは限りません。他の場所にも以上が無いか厳重にチェックしていきます。

大腸の方もチェックしていきます。他の異物は有りませんでした。

手術が終わってしばらくした所です。これで吐き気やお腹の痛みが消えて無くなれば良いのですが。既に腹膜炎を起こしていたので、無事手術で胃炎の原因の異物がとり出せて、ホントにラッキーでした。

手術後1日目です。手術は成功したようです。今日は昨日と違って元気が出てきました。しばらくは流動食の栄養剤ですが、ドンドン調子が上がってくるでしょう。飼主様のお話では出てきた物が何なのか?判ったそうです。どうもゴム製品だったようです。胃酸の作用で硬く変性したようです。今後は、懲りて齧らないようになるでしょうか?

フェレットの胃内異物の摘出手術

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